味気なさ一切なし 楽々できる「減塩対策」2つのポイント

「好きな物」食べて減塩(C)日刊ゲンダイ

「努力を長く続けられなくても、1週間だけなら頑張れます。学生時代は、その1週間の頑張りを試験ごとに繰り返すことで知識が身に付いていった。これと同じ方法を減塩指導でも取り入れたのです」

 つまり、月イチの受診日前の1週間だけ、徹底した減塩対策で1日6グラム未満、朝昼晩各2グラム未満を目指す。醤油と塩はNG、味噌汁、漬物など高塩分の食品は取らない。刺し身は醤油をつけず、ワサビやツマで。卵かけご飯も納豆も冷ややっこも醤油なし。この1週間が過ぎたら、塩分を気にせず、好きな物を食べていい。これを毎月繰り返す。

■降圧剤がやめられた患者も

「高塩分の食事から減塩の食事に替えて継続するのは困難。実際、私がそのような食事指導をしていた時は、一時は減塩に成功するものの、すぐに元通りになる患者さんが大半でした。しかし、反復1週間減塩法なら短期間なので続けられる。繰り返すうちに、薄味で満足する味覚を取り戻す。そして今度は減塩の1週間から従来の食生活に戻った時に“しょっぱくて食べづらい”と感じるようになるのです」

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