人は遺伝子の奴隷なのか

性欲が制御できない…「浮気性」は遺伝子が原因?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「この遺伝子は脳神経で、神経伝達物質のAVP(アルギニンバソプレシン)を受け取る受容体をつくる働きがあります。ネズミの実験では、このAVPが多かったり、受容体がよく働いたりするネズミは一夫一婦制を好むことが分かっています」

“女性の方が浮気するなんて……”と眉をひそめる人もいるだろうが、世界的には珍しいことではない。ある双子研究者はその著書のなかで、匿名の調査では西欧諸国の成人の4人に1人に浮気経験があり、その割合は女性の方が高かったと報告している。この研究者は理屈からいえば、女性がダメ男の遺伝子から逃れる道を求めるのは当然だとしている。ちなみにこの研究者は双子研究から浮気性は遺伝するとし、その遺伝率はおよそ40%。これは離婚の遺伝率と同じだとしている。

 一方、AVPR1A遺伝子の特定変異RS3334を持つ男性は、離婚を何度も繰り返したり、逆に生涯独身を貫いたりするなど「結婚に向かない」割合が高いという。

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