独白 愉快な“病人”たち

ポリープ手術中に麻酔が切れて 水野麻里さん"地獄”を語る

水野麻里さん(C)日刊ゲンダイ

 2015年に経験した未破裂動脈瘤もまさにそうでした。がん家系なので、用心のため自費で全身の腫瘍マーカー検査をしたときに、オプションの「脳のMRI」になぜか目が留まって追加したのが幸運でした。破裂寸前の鏡餅みたいな2段に膨らんだ動脈瘤が見つかって、開頭クリッピング手術をしたんです。その時も特別怖いとは思いませんでした。翌日には歩いていましたし、10日で退院しました。髪付きのまま頭皮を剥がしたので、ボウズ頭にもなりませんでしたしね(笑い)。 病気から学んだことは「1人の医者のいうことだけを信じるな」かな。セカンドオピニオンはとても大事です。納得できなかったら、次の先生を探したほうがいい。ネットの評判ではなく、まずは町で評判のいい医師にかかることがお勧め。「人として」じゃなく「能力」のある医師ね。そうでないと発見が遅れちゃうから。

「たぶん大丈夫」なんていう自己判断でズルズルするのが一番ダメ。私は病気をたくさんしてきましたが、“早め早め”が功を奏しています。とはいえ毎日ワインを1本飲んでいるので、かかりつけ医には叱られていますけど……(笑い)。

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