独白 愉快な“病人”たち

求婚の夜に告知が…はんにゃ川島章良さんが腎臓がんを語る

川島章良さん(C)日刊ゲンダイ

 もう、目の前真っ暗。電話を切ってすぐに携帯で腎臓がんについて調べたら、死亡率が高いとか“死”を連想させることばかりが書かれていました。「これじゃ、結婚しても幸せにしてあげられないんじゃないか」とか、「子供に遺伝するんじゃないか」とか、「そもそも今日は話さないほうがいいんじゃないか」とか、いろんな葛藤が頭の中を駆け巡りました。彼女がお風呂から出てくるまで30分ぐらいだったと思うんですけど、3時間ぐらいに感じられましたね。

 彼女が部屋に戻ってきた時、たぶん僕の顔つきが尋常じゃなかったんだと思います。戻った途端、「どうしたの?」と聞かれましたから。これは隠しきれないと思い、正直に話しました。悲しむんじゃないかと心配したら、彼女の口からは「大丈夫でしょ。私はこれから赤ちゃんを産むし、一緒に頑張ろうよ」と、ポジティブな言葉ばかりが出てきた。ありがたかったですね。

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