独白 愉快な“病人”たち

「日本うんこ学会会長」石井洋介さん 潰瘍性大腸炎を語る

消化器外科医・日本うんこ学会会長の石井洋介さん(C)日刊ゲンダイ

 それまで抱えていた不安が消え、「先生みたいになりたい」という目標ができて猛勉強した結果、今があります。

 患者と医師の両方を経験した身として言えるのは、「生物学的な正解が患者の幸せに必ずしも直結するわけではない」ということ。疾患にとらわれ過ぎて、人生が台無しになっては良くありません。病気と幸せのトータルで「いい点数の治療」を患者さんと一緒に考えられる医師になれたらいいなと思っています。 (聞き手=松永詠美子)

▽いしい・ようすけ 2010年に高知大学医学部を卒業。現在、「秋葉原内科saveクリニック」(東京都千代田区)で勤務するほか、「山手台クリニック」(神奈川県横浜市)で在宅診療も行っている。また、大腸がんの知識普及を目指したスマートフォンゲーム「うんコレ」の開発・監修に携わるなど、医師の枠を超えた活動をしている。著書に「19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと」(PHP研究所)がある。

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