ストレス社会の生き延び方

運動、交流、趣味…定年後にボケないためにやっておくこと

あなたの趣味は何ですか?(京都にある「認知症カフェ」に集う人たち)/(C)共同通信社

「A4用紙などに表を書いて貼っておき、書いたものを眺めながら自分の人生をかけてやりたいことを意識しましょう。そして、それに情熱を傾ける。これを持っているビジネスパーソンは、本当にストレス知らずです」 例として、1人でできることは日帰り旅行、ランニング、観劇、読書、料理、専門の勉強、短歌など。数人でできることは山歩き、スキューバダイビング、将棋、コーラスなど。

「この表を書いたら次に自分はどういう趣味、どういう居場所が欲しいかを書き足してみてください。時間やお金の制限がなかったらという前提で自由に。例えば、『ろくろを回す』『陰陽五行説を学ぶ』『ステンドグラス』『手の込んだ料理を作る』『豪華客船で世界一周』など。いずれは定年で仕事を辞める時を迎えることでしょう。それまでにぜひ、好きなこと、やりたいことをすべてのマスに5つずつ書き込めるくらいまで、意識して趣味を増やしていただければと思います」

2 / 3 ページ

武神健之

武神健之

東京大学医学部大学院卒。一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。年間1000件の健康相談、ストレス・メンタルヘルス相談を行う。著書に「職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書 上司のための『みる・きく・はなす』技術」(きずな出版)などがある。

関連記事