膝がポキポキ鳴る…変形性膝関節症のサインって本当なの?

「膝関節とは太ももの太い骨(大腿骨)と脛の骨(脛骨)に膝の“お皿の骨”(膝蓋骨)が組み合わさってできています。立ったり、座ったり、歩いたりすると大きな負担がかかり、例えば歩行している時には、体重の約2~3倍の力が加わります。体重60キロの人なら約120~180キロの負担がかかる計算です。これが長く続くと大腿骨と脛骨が直接ぶつかり、その間にある半月板が弾力性を失い、変形したり、すり減ったりします。その結果、階段を上るなど膝に負担がかかると痛みが出るようなる。これが変形性膝関節症です」

 なぜ膝がポキポキと鳴るのか。そのメカニズムはいまだにハッキリとはわかっていない。有力なのはキャビテーションと呼ばれる現象ではないか、という説だ。

「膝関節にはそれを覆っている関節包と呼ばれる袋の中に関節腔という空間があります。有力なのは、膝関節を曲げるときに関節腔の中にある関節液(滑液)が圧力を受け、中の空気が炭酸飲料のような気泡を生じ、その気泡が弾ける衝撃音という説です」

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