単に有意水準5%で統計学的に有意な差といっても、その危険率によって実体には大きな差があります。危険率0・049と0・001では実際には大きな差があります。しかし、どちらも同じように「統計学的に有意」といわれるので注意が必要です。ぎりぎり有意差ありというのは、20回に1回の偶然の差かもしれないからです。
もちろん国民健康・栄養調査で示された喫煙率の減少は、男女とも有意水準1%どころか、さらに厳しい有意水準でも有意な減少という結果に変わりありませんから、統計学的にはかなり強固な結果といえます。
生活と健康 数字は語る