人類と感染症は、抗生物質によって克服したと思ったら、抗生物質が効かない新たな細菌が登場するという「いたちごっこ」がずっと続いています。そうした進化の闘いと限界、薬物乱用を生む社会環境、生活格差、公衆衛生の格差……。感染性心内膜炎の増加には、そうした現代社会が抱える問題や歪みであるキーワードがたくさん含まれているのです。いま一度われわれは立ち止まって、正すべき点を考え直す必要があるといえるでしょう。
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上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」