いまはスマートフォンなどの端末やスマートウオッチなどを利用して、手軽に脈拍をチェックすることができます。将来的には、高齢者や術後の患者さんといった対象者の体から自動的に脈拍や血圧などの生体情報を発信し、医療者が遠隔でモニタリングするシステムが導入されるかもしれません。それだけ脈拍は大切な指標といえます。
■シャワーは術後1週間でOK
ほかに手術直後の日常生活で気を付けるべきポイントは、傷口が開いてしまったり、ケガをしないようにすることです。体を動かす際は、転倒しないように細心の注意を払ってください。
入浴を不安に思う患者さんも少なくありませんが、いまはシャワーであれば術後5日から1週間でOKが出ます。傷口をゴシゴシ洗うのを避ければ問題ありません。ただ、湯船につかるのは1カ月ほど辛抱してもらっています。また、お湯の温度が熱いと心臓に負担がかかり、血圧もアップします。ですから、お湯の温度は39度程度でぬるめにして、湯船につかるのは5分から10分程度にしましょう。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」