東京女子医大病院では、全職員を対象に夏のボーナスを支給しないとする大学側の方針に対し、約400人の看護師が一斉に退職の意向を表明するという騒動が起こりました。その後、病院側は支給することを決めましたが、東京女子医大と同じように経営に四苦八苦している病院は少なくありません。新型コロナの影響で経営破綻する病院が続出する可能性もあり、医療機関の統廃合が一気に加速するでしょう。
■医療スタッフの働き方も見直される
病院内でのマネジメントの見直しも急ピッチで行われています。近年、膨らみ続ける医療費をどうやって削減するかが大きな課題になっていました。新型コロナの影響で大学病院の収入が毎月10億円減っているということは、大局的に見れば10億円の医療費が節約されているともいえます。
そうした状況下で病院が経営を維持していくためには、不要な人件費や設備費といった無駄を洗い出して省いていく必要があります。そして、「ダウンサイジングしてもやっていけるな」という感触を得ている施設も少なくないでしょう。
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