「一般的に年を取るほど善玉菌が減り、悪玉菌が増えてきます。善玉菌を増やす食生活を心がけていると、便秘や下痢の予防・改善効果があることが分かっています。善玉菌を増やすポイントは、①『発酵食品』②『乳糖』③『オリゴ糖』④『食物繊維』を、どれも多く取ることです」
味噌や醤油、塩こうじ、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズなどの発酵食品には乳酸菌が豊富に含まれている。赤ちゃんの腸内細菌の95%はビフィズス菌で占められている。それは母乳に含まれる乳糖を飲んでいるから。その乳糖を多く含んだ食品の代表が、ヨーグルトなどの乳製品だ。また、ヨーグルトにはビフィズス菌を増やす因子である「ラクトフェリン」なども含まれているという。
オリゴ糖は、ゴボウやタマネギ、ニンニク、バナナなどに多く含まれている。人の消化酵素では分解されないまま大腸に到達する。そして悪玉菌には利用されず、ビフィズス菌だけのエサになるのだ。食物繊維には、腸内環境を酸性に傾け、悪玉菌を減らす働きがある。また、腸内で分解されると善玉菌のエサになるという。
肛門は食べた物のカスが出てくるところ。肛門に優しい食生活を心掛けてもらいたい。
病気を近づけない体のメンテナンス