発表したのは、藍野大学医療保健学部理学療法学科の本田寛人先生たちです。
本田先生たちが成人の1型糖尿病患者42人を対象に、自己申告における座位時間、運動の行動変容モデルステージ、HbA1c、BMIの関連を検討しました。
それにより分かったのは、「HbA1cは座位時間が長いほど高く、高齢であるほど高い」「BMIは罹病期間が長いほど高く、運動の行動変容モデルステージとは逆相関する」ということ。
また、座位時間をもとに四分位に分けてHbA1cを比較したところ、1日当たり座位時間4・6時間未満の人は、1日当たり8時間以上の人に比べてHbA1cが15%有意に低いとの結果でした。
本田先生らは、今回の研究は対象患者数が少ないものの、「1日の座位時間が4・6未満であることは、1型糖尿病患者の良好な血糖管理に関連している可能性がある」と結論をまとめています。
進化する糖尿病治療法