独白 愉快な“病人”たち

1日でも長くリングに…格闘家のノブハヤシさん白血病を語る

ノブハヤシさん(C)日刊ゲンダイ

 こうなると、もう骨髄移植しか治療法がないそうで、「やるしかない」と決意しました。1月から入院して抗がん剤で半年かけて自身の免疫力を徹底的にやっつけて、“僕をゼロ”の状態にしてから移植手術となりました。そうしないと新しい骨髄を“僕”が攻撃してしまうからです。

 僕がラッキーだったのは、徳島に住む姉と白血球の型が合ったこと。ドナーがすぐに見つかったことで手術のめどが立ち、スムーズに移植ができたのです。僕の体が大きいので骨髄もたくさん必要だったらしく、姉は可能な限りギリギリ目いっぱい取られたようです。

 それでも、僕が「また頼むわ」と冗談ぽく言うと、姉はカッコよく「また、やるわ」と言ってくれました(笑い)。こんなことはもうないように気を付けなければと思っています。

 移植後、1カ月ぐらいで退院となりましたが、免疫力がほぼゼロなので、その後の生活の方が大変でした。生魚、生野菜といった生モノはダメ、常にマスクで人混みもNG。通院以外はずっと家にいました。

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