独白 愉快な“病人”たち

仕事ができなくなっちゃう…声優の森川智之さん喘息を語る

森川智之さん(C)日刊ゲンダイ

 僕の場合、だいたい寝ている時に悪化するので、冬場は枕元に加湿器を設置し、マスク着用はもちろん首にはタオルを巻いて、頭も冷やさないようにフードをかぶって寝ています。首にタオルを巻くのは、詩吟の先生をしていた祖父の直伝です。そんなふうに用心するようになってから風邪をひかなくなりました。

 悪くなってから医者に頼るのではなく、敵(喘息)をよく知り、医師とともにコントロールしていけば喘息でもこの仕事が続けられると学び、今に至っています。

 思えば、高校生の頃にアメリカンフットボールの練習で痛めた頚椎の影響で、30歳前後の時期にひどい頭痛としびれに悩まされたこともありました。そこへ加齢が重なり、じわじわと喘息発症へ近づいたのかもしれません。そのときの頭痛としびれは鍼治療によって改善しました。今も鍼灸院には通っていて体調管理の一環になっています。

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