病気を近づけない体のメンテナンス

筋肉<上>高齢でも間に合う 「インターバル速歩」で寝たきりを回避

「下半身」を鍛えることが重要(C)日刊ゲンダイ

 しかし、ミトコンドリアは何歳からでも増強することが可能。ウオーキングや自転車こぎなどの有酸素運動の合間に、きつめの運動を挟むと体がエネルギー不足を感知して、慌ててミトコンドリアを増やすという。このように下半身の筋肉量を増やし、ミトコンドリアを活性化することは体力を維持するだけでなく、さまざまな病気の予防になるのだ。

 では、下半身の筋肉量を効率よく増やすには、どのような運動をするといいのか。

「筋力は『速筋』、持久力は『遅筋』という別々の筋肉によって支えられています。この2つの筋肉を増やすには、それぞれ別の運動が必要です。筋力を支える速筋に必要なのは、『無酸素運動』。いわゆる筋トレです。一方、持久力を支える遅筋を鍛えるのは、ウオーキングやジョギングなどの酸素を多く使う『有酸素運動』。この両方の運動を同時にできるのが、私たちの研究グループが提唱する『インターバル速歩』という歩き方です」

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