しかし、ミトコンドリアは何歳からでも増強することが可能。ウオーキングや自転車こぎなどの有酸素運動の合間に、きつめの運動を挟むと体がエネルギー不足を感知して、慌ててミトコンドリアを増やすという。このように下半身の筋肉量を増やし、ミトコンドリアを活性化することは体力を維持するだけでなく、さまざまな病気の予防になるのだ。
では、下半身の筋肉量を効率よく増やすには、どのような運動をするといいのか。
「筋力は『速筋』、持久力は『遅筋』という別々の筋肉によって支えられています。この2つの筋肉を増やすには、それぞれ別の運動が必要です。筋力を支える速筋に必要なのは、『無酸素運動』。いわゆる筋トレです。一方、持久力を支える遅筋を鍛えるのは、ウオーキングやジョギングなどの酸素を多く使う『有酸素運動』。この両方の運動を同時にできるのが、私たちの研究グループが提唱する『インターバル速歩』という歩き方です」
病気を近づけない体のメンテナンス