科学が証明!ストレス解消法

いたずら書きしながら作業すれば集中力が高まり記憶力が増す

リモート中のいたずら書きは集中力を向上させる.

 集中して会議や打ち合わせを聞き続けていると、一気に集中力を消費してしまう。ところが、いたずら書きや落書きをすると、集中力の消費スピードにブレーキがかかるような効果がある。上手に力を逃がす術でもありますから、感電を防止する“アース線”のような効力がある。さらには、手を動かすことは脳の活性化にもつながりますから、いたずら書きはとても有効的な手持ちぶさた解消法でもあります。ただし、話をしている方は、そんな効力があるとは知らない可能性が高いですから、「あいつ、話を聞いていないな」と思われない程度にとどめておくように。

 脳は無意識下だと、複数のことを並行して処理することが得意です。半面、意識している状態では、並行処理が苦手になる。そうすると集中力が落ちてしまう。無意識下で発動するいたずら書きは、作業効率を向上させる力があるのですから、手を動かしていないと不安になる人は、いたずら書きを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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