秒速薬膳でアッという間に健康に

ナガイモ・ギンナン・くるみを組み合わせて頻尿をストップ

ギンナンとナガイモ、くるみのバターめんつゆあえ(提供写真)

 なんだかやたらとトイレが近い、夜中に尿意で何度も目が覚めてぐっすり眠った気がしない……。外出や睡眠の妨げになる「頻尿」。生活の質を落とさないためにも、食の力で対策を図りましょう。

 中医学では、頻尿は膀胱と関係の深い臓器「腎」の弱りが原因と考えます。体内の余分な水分は、腎の働きによって尿として排泄するために膀胱へ送られます。膀胱は尿をためたり排泄したりする臓器で、膀胱の開閉や尿の排泄量を調節する働きにより管理されています。腎が弱ると、その影響は膀胱に及びます。尿の量を調節し、膀胱に尿をためる機能が弱まることで、頻繁に尿意を感じるのです。さらに、尿漏れ、尿失禁、尿のキレが悪いといった症状も引き起こしがちです。

 また、腎は老化をつかさどる臓器でもあります。トイレの回数が増えたり、夜中に尿意で目が覚めたりするようになったら、腎が弱っているというサイン。頻尿ばかりか足腰の弱り、記憶力の衰え、薄毛なども加速するので、しっかり腎の立て直しを図りましょう。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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