秒速薬膳でアッという間に健康に

夏バテの対策にはゴーヤーとタコで体をクールダウン

ゴーヤーとタコの暑気払いそうめん(提供写真)

 いまや亜熱帯と化した日本の夏。会社に行くだけでグッタリ、あまりの暑さにバテバテ……。薬膳でしっかりと、まだまだ続く猛暑の毎日を乗り切りましょう。

 夏は一年で最も体力を消耗する季節。汗をかくことによって、体に必要な水分を失ってしまいます。また、汗と同時に元気の源である「気」も一緒に排出してしまうため、だるい、ヤル気が出ないといった、いわゆる「夏バテ」の症状を引き起こしてしまうのです。

 その上、気が不足すると、体の栄養分である「血」を生み出すことができず、さらに汗をかくために、「水」もどんどん減っていく一方。要は、夏は一年で最も「気・血・水」のすべてを激しく消耗してしまう過酷な季節なのです。

 夏を元気に乗り切るためには、まず、体にこもった熱を冷ますことが大切です。中医学ではすべての食べ物は、体を温める「温熱性」、体を冷やす「寒涼性」、中間である「平性」に分かれるとされています。よって、夏は体にこもった熱を冷ます「クールダウン食材」がお助けアイテムになります。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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