秒速薬膳でアッという間に健康に

夏バテの対策にはゴーヤーとタコで体をクールダウン

ゴーヤーとタコの暑気払いそうめん(提供写真)

 夏バテ撃退のために、なんといっても取り入れていただきたいのがゴーヤーです。その効能は「清熱解暑」。体の余計な熱をとって、暑気あたりに威力を発揮する野菜なのです。その冷却効果を最大限に生かすなら、加熱せずに生のままで食べるのがおすすめです。そのほか、キュウリ、トマト、ナスなどのいわゆる夏野菜や、レタス、セロリなども体の熱を冷ますのに役立ちます。

 ミョウガも体のほてりをとる優れた作用があります。そうめんや冷ややっこなどの薬味には、この時季は体を温めるショウガより、涼を呼ぶミョウガがおすすめです。

 魚介では、タコが寒涼性を代表する食材です。真夏日の晩酌のおつまみは、迷わずタコをおすすめします。

 また、スイカやパイナップル、バナナも涼み系フルーツ。南国でよく食べられるものは「冷やす食べ物」と覚えておきましょう。飲み物は熱を冷ます作用に優れた麦茶や緑茶がおすすめです。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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