最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

ケアマネは患者や家族にとっての一番身近なよろず相談員

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 その時の訪問看護師さんが、スタッフ間で使う医療介護専用SNSに寄せた最期の見送りをした時の様子を紹介します。

「皆さまいつもお世話になりありがとうございます。本日のご様子の報告をさせていただきます。タッチング、声掛けをして10分後にスッと呼吸が止まりました。表情は穏やかでした。医師による死亡診断後、エンゼルケア(死後処置)を行いました。ヘルパーさんに手配頂いた新しい服を着せ、当事業所にあった敷布団も持参し、大好きな日本酒やビールも枕元に置いて穏やかに送り出せました。ケアマネさんが連携の強い在宅チームをつくっていただいたおかげで、最期まで自宅で過ごしたいという患者さんの意思がかなえられ、しかも最期は一人でなく、看取りできて良かったです。皆さまありがとうございました」

 さまざまな人の思いで支えられているのが在宅医療なのです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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