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免疫低下でリスク上昇…「帯状疱疹」新ワクチンの副反応は?

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

 私はこれまでいろいろなワクチンを接種しましたが、いずれも副反応はまったくありませんでした。以下、そんな私のシングリックス接種の経過です。

 某月5日、午後2時、ワクチン担当医が左上腕に接種してくださいました。「他のワクチンよりも痛い方です。当日は、シャワーは大丈夫ですが、入浴はしないでください」とのことでした。

 たしかに筋肉注射は痛かったのですが、無事に何事も起こらずに済みました。夜は注射部位の痛みが残っていました。

 翌6日朝、注射部位は赤く腫れていました。体のあちこちが痛く、反対側の腕、大ももなどに筋肉痛があります。そして、だるくて何もする気になれず、一日中だらだらして過ごしました。また、熱っぽい気がして、体温を朝、昼、晩と測りましたが、いずれも36.4度と平熱でした。

 7日朝、筋肉痛もだるさも半減しました。今日は定期の循環器内科受診があります。病院でいつもの採血と心電図をとってから受診を待っていると、予約時間の前に診察室に呼び出されました。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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