次に、動脈の硬化度(動脈硬化の程度)は、運動と200キロカロリー削減を行ったグループだけが有意に改善しており、大動脈進展性が21%上昇、脳波伝播速度は8%低下していました。大動脈進展性は低下するほど、また脳波伝播速度は高くなるほど、動脈硬化が進んでいることになります。
研究を行った研究者は、着目すべき点として、「肥満の高齢者の場合、動脈硬化を改善するには1日の摂取カロリーを減らした方がいいものの、600キロカロリーも減らす必要はなく、200キロカロリー減らすくらいで十分に効果がある」と指摘しています。
■摂取カロリーはケーキ半分程度
200キロカロリーというと、一般的な大きさのケーキ1個が400キロカロリー前後ですから、その半分。
普段食べているおやつの量を減らしたり、カロリーが低めの別のものに替えたりするだけで、減らせるのではないでしょうか。
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