パロ選手が発症したのは23歳。その年齢だと、小児に準じた治療が行われたかもしれません。小児タイプのリンパ腫の治癒率は9割に上ります。パロ選手が雪上に戻り、ナンバーワンになったことが、この病気が治りやすいことを物語っているでしょう。
日本に多い非ホジキンリンパ腫は、さらに細かく分類され、70代に多く見られます。病理診断でどのタイプかを見極め、治療をしっかりと吟味することが重要です。
池江璃花子さんが克服した白血病もそうで、リンパ腫も治療中は抗がん剤のダメージに苦しめられますが、この2つは完治の可能性が高い。早期に発見して治療をしっかり受ければ、その後の人生を楽しむことができるのです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵