最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

「5W1H」を徹底した報告が患者と家族のQOLを向上させる

写真はイメージ

 これを徹底するだけでもスタッフ同士の間はもちろん、患者さんやご家族との間の情報共有もスムーズになり、また誤解が生じなくなりました。結果、患者さんやご家族のQOLが確実に向上するのです。

 近い将来、在宅医療はもっと拡大するでしょう。すると、高齢者の終末医療にかかわらず、あらゆる領域の医療が在宅で、容易に行えるようになる。そしてそんな地域を実現していきたい。そのためのパートナーになりたいと考えています。

 地域とつながる。患者さんやご家族ともつながる。スタッフ同士もつながる。コロナで社会の連携が寸断され脅かされたことで、いっそうその大切さを噛み締めています。良質な在宅医療の確立のためにも、今後「つながり」がますます必要になっていくものと思い知らされたのでした。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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