脈の乱れは「心房細動」のサイン 知っておきたい5つのリスク

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

【死亡リスク】

「2005年の海外のデータでは、心房細動患者は、非心房細動患者と比べて死亡リスクが約3倍。そのうち、突然死も少なくありません」

【心不全】

 ある段階を超えると、入退院を繰り返して死に至るのが心不全だ。

「心房細動患者さんで死亡以外のイベントで一番多いのが心不全入院です。心房細動における心不全の発症率と、心不全における心房細動の発症率は年々同じペースで増えています」

【脳梗塞】

「脳梗塞の2~3割は心房細動が関係しているといわれています。心房細動患者は非心房細動患者と比べ、5倍脳梗塞を起こしやすいですし、心房細動が原因の脳梗塞は命に関わる重篤なものが多く、命が助かっても後遺症が出やすいです。脳梗塞を回避するために抗凝固剤を服用するのですが、飲み忘れがあると、それが1日であっても、脳梗塞のリスクが高くなり、毎日服用する必要があります」

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