世界は「BA.2」を越えてウィズコロナに向かっている 医療情報学の専門家が特別寄稿

花見に出向く人も増えたが…(C)日刊ゲンダイ

 アメリカは、1月のピーク(244.9人)以降は順調に感染者を減らし、現在は8~9人で推移している。そのため多くの州では、マスクの着用すら解除されている。だがヨーロッパの動向を見る限り、早晩、BA.2による2回目の山が訪れる可能性が高いといわれている。

■2回目の山での対応が重要

 一方、お隣の韓国では、3月に入ってからピークを迎え(782.2人)、その後も高い水準が続いている。しかもBA.2への入れ替えも進んできたため、このままでは1回目のピークアウトが完了しないままBA.2のピークを迎えるのではないか、と心配されている。

 しかしいずれの国も、コロナ対策はワクチンと治療薬にシフトさせつつあり、行動制限や入国制限を大幅に緩和する政策に転じている。ウィズコロナを見据えた体制づくりに本腰を入れつつあるのだ。感染爆発と言っていい韓国でも、4月以降は入国者の制限を大幅に緩和する方針でいる。

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