たとえばクルマで考えてみると、近年、飛躍的に進化しているEV(電気自動車)は、それまでのガソリン車のようなエンジンは搭載されておらず、バッテリー、モーター、制御装置によって動きます。バッテリーが供給する電力によってモーターが回転し、走行するのです。さらに、回転するモーターは発電機の役割も担って電気を発生させ、バッテリーに送られて再び利用されます。
一般的なEVは、従来のエンジンがあった場所にモーターが配置されています。しかし、技術の進化によってモーターが小型化され、新しいEVでは、前2輪と後2輪のホイール内に1個ずつモーターを配置して制御するタイプが登場しています。1モーターよりも、2モーターの方が当然ながらパワーは大きくなります。さらに、いまは前後の4輪それぞれに計4個のモーターを搭載する4モーターの開発が進んでいます。より車体をコントロールしやすく、操作性や操縦性が高まるといわれています。
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