この患者さんはかつて、腹腔鏡手術とは違う開腹手術を経験された方でした。
「5年前にほかの病院で、左下腹部の切開手術を日帰りで受けたのですが、その帰宅途中から術後1週間は痛みとの闘いでした。そのときの経験から痛みを少しでも軽減したいと思って腹腔鏡手術でお願いしました。おかげで術後1時間半くらいの休みで、安心して帰宅できました。5年前に感じた痛みが嘘のようです」
TAPP法や麻酔薬の進化、そして麻酔科医の技術の向上、手術器具の進化などで、日帰り手術は単に「入院せずに済む」というだけでなく、「ほぼ痛みなし」も実現させています。
「以前日帰り手術でつらい思いをした」「あれなら入院の方がよかった」といったことから日帰り手術を避けている人は、ぜひ最新の日帰り手術がどうなっているのか、日帰り手術を行っている医療機関に聞いてみていただければ、と思います。
手術は日帰りでここまでできる