「BSC」とは患者が自分らしく生きていく療養生活の始まり

写真はイメージ

 その方は85歳になる胆のうがんを患う奥さまで、すでに長男と次男は独立されていて、旦那さんと一番下の息子さんと3人で暮らしていました。入院中は化学療法を行っていましたが、ある時からこれ以上の治療はやめようとなり、最期の時間は一日でも長く家にいたいとのことで、ご本人が家族と相談し「在宅医療」に切り替え、冒頭の「BSCの方針」になったのでした。

2 / 4 ページ

下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

関連記事