科学が証明!ストレス解消法

朝型タイプは夜型タイプより脳の一部領域の活動が低下する

早朝ジョギングは体にいい?(C)日刊ゲンダイ

 また、ベルギーのリエージュ大学では、15人の極端な朝型タイプと、15人の極端な夜型タイプを対象にした検証(2015年)を行っています。それぞれのタイプの起床時と10時間半後の脳の活動を測定してみたところ、朝型も夜型も起床時の生産性は変わらなかったのですが、10時間半後の計測では変化が生じたといいます。朝型タイプの脳は、注意力と概日リズムに関連する領域の活動が、夜型タイプよりも低下していました。

 このように、無理をしてまでの早起きは、必ずしも「良い」とは言い切れないんですね。

 夜更かしに関する次のような興味深いエビデンスも存在します。

「同性同士で夜更かしするより、異性と一夜を共にしたほうが、翌日の眠気が軽くなる」というインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究結果(2017年)があります。ただし、こちらの実験、実はハエで検証したものなので、興味半分でお聞きください。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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