娘さんの不安が少しでも軽減するよう、こう伝えました。加えて、患者さんを見守る中で、何か気になることがあった場合は、メモに取るなど記録してもらうようにお願いもしました。
「わかりました。ありがとうございます。心配になってきた時は電話したらいいですか?」(娘さん)
「はい。こちらに電話してください。小さなことでもいいので電話してください」(私)
こうして日々確認しながら、自宅での療養を続けていきましたが、在宅開始から5日後に患者さんは急変。ご家族の見守る中、旅立たれていきました。
たった5日間の在宅期間でしたが、ああすればよかった、こうすればよかったと後悔してしまうようなことを、少しでも減らせたのではないかと思っています。
老親・家族 在宅での看取り方