聞くところによれば、岩から微量の放射線が出ているらしいのです。これが、がんをやっつけるのだと言われているようです。
がんに効くとはとても考えられないのですが、ござやシートを包んで持ち、あるいは肩に掛けて、テントの方に向かう人、戻ってくる人の列がありました。楽しんでいるのなら良いのですが、頭を下げて前かがみになっている方々は悲愴な気持ちでおられるのではないか……と複雑な思いに駆られました。
駐車場に止まっているクルマのナンバーを見ると、全国各地から訪れていることを示していました。
私はこの無言の列を遠くから眺めていました。なんとなく科学からは遠く離れているように思います。途中の紅葉は、この世のものとは思えないほどきれいでした。
北東北地方にも不思議に思える場所がたくさんあります。50年もたっていますが、昔のままなのか。コロナ流行が収まったら、恐山や玉川温泉をできればまた訪れたいと思っています。
がんと向き合い生きていく