不思議と、当時はやった浅川マキさんの「赤い橋」という歌が思い出されます。
恐山は、それなりの雰囲気がある所で、たとえ車に乗っていても、夜は怖くてひとりで行く気にはなれません。あの世とこの世をつなぐ所なのです。少なくとも、風景、空気はそう思わせるに十分な場所だと感じました。恐山には温泉もあるようですが、私は入ったことがありません。
■がんに効くとは思えないが…
恐山から約250キロ離れた秋田県に玉川温泉があります。
ここでは岩の間から黄色い硫黄が吹き出ています。以前訪ねた時は、がんの患者さんが訪れる温泉として有名で、テレビでも放送されたようです。「末期がんが治った」など、いろいろと話題になることから、足を運ぶ方がいるのだと思いました。
入浴できるお湯の温度では、がんは消滅しません。それでも、私が訪ねた時も、たくさんのがん患者さんかと思われる方が行列をつくって岩盤浴ができるテントに向かっている姿が見られました。
がんと向き合い生きていく