あちこちに立てられた赤い風車がたくさん回っていました。きっと、亡くなった赤ちゃんのために立てたのだと思いました。なんとなく、たくさんの魂がさまよっているような雰囲気です。硫黄が噴出している岩もありました。
夏の大祭の時はイタコ(女性の霊媒師)が集まり、あの世に逝ってしまった家族の方の「口寄せ」をしてくれます。イタコは(津軽弁の方が多いようでした)、早口で亡くなった方との間を取り持ってくれるのだそうです。
実際には私は通り過ぎただけで、どんなお話をされているのか分かりませんが、長い時間、イタコとその話を聞いている方が座っていました。亡くなったあの人は、あの世で自分たちのことをどう思っているのか?
多くの方はそれを聞いて、そしてこれからの自分たちの生き方を考えるのではないかと思いました。
がんと向き合い生きていく