ここまでは普通のサツマイモとほとんど成分的な違いはないのですが、紫イモが特徴的なのは何といってもあの紫色です。アントシアニンと呼ばれる青紫色をしたポリフェノールの一種で、ブルーベリーや赤ワインなどにも含まれています。活性酸素を抑えてくれる強い抗酸化作用があるので、アンチエイジングや肌の老化を防ぐのに役立ちます。紫イモアントシアニンを含む化粧用クリーム(0.61ミリグラム/100グラム)を用いた実験では、紫外線予防効果が確認されています。
また、アントシアニンの生活習慣病予防効果も期待されています。マウスの実験にはなりますが、高脂肪食を食べさせるのに併せて紫イモアントシアニン(200ミリグラム/キログラム/日)を4週間摂取させたところ、肝臓中の脂肪代謝酵素の機能がアップ! さらには、肝臓中の中性脂肪や血中脂質が改善したという報告もあります。
時間栄養学と旬の食材