時間栄養学と旬の食材

【紫イモ】活性酸素を抑えて肌の老化を防ぐ アントシアニンが豊富

強い抗酸化作用があるアントシアニンが豊富

 ここまでは普通のサツマイモとほとんど成分的な違いはないのですが、紫イモが特徴的なのは何といってもあの紫色です。アントシアニンと呼ばれる青紫色をしたポリフェノールの一種で、ブルーベリーや赤ワインなどにも含まれています。活性酸素を抑えてくれる強い抗酸化作用があるので、アンチエイジングや肌の老化を防ぐのに役立ちます。紫イモアントシアニンを含む化粧用クリーム(0.61ミリグラム/100グラム)を用いた実験では、紫外線予防効果が確認されています。

 また、アントシアニンの生活習慣病予防効果も期待されています。マウスの実験にはなりますが、高脂肪食を食べさせるのに併せて紫イモアントシアニン(200ミリグラム/キログラム/日)を4週間摂取させたところ、肝臓中の脂肪代謝酵素の機能がアップ! さらには、肝臓中の中性脂肪や血中脂質が改善したという報告もあります。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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