睡眠をなるべく妨げないお酒の飲み方とは? 睡眠外来の作業療法士に聞いた

お酒を飲む前には白湯を

 ただし、これらのアルコール対策は、もともと睡眠のリズムが整っていることが大前提になる。普段から睡眠に問題を抱えていて、寝るためにお酒を飲む「寝酒」が習慣になっている人は、まずアルコールと睡眠はまったくの別物と考えることが重要だという。

「寝つきを良くするためにアルコールの催眠作用を利用している場合、次第に耐性がついてきて、アルコールの量が増えていく傾向があります。そのため、アルコールによる体へのダメージもどんどん強くなってしまうのです。この状態を防ぐためには、睡眠とアルコールを切り離し、日頃から睡眠リズムを整える方法を実践します。たとえば、目覚めたら窓から1メートル以内に入って光を浴びると、その16時間後に自然と眠くなります。また、夕方に体を動かして体温を上げると、夜に深く眠れるようになります」

 アルコールと睡眠の関係をしっかり理解したうえで、お酒を楽しみたい。

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