睡眠時間が乳がんの危険度に関係 メラトニン分泌の減少が原因か

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 なぜ乳がん罹患リスクが高くなるのか?

「睡眠時に分泌されるホルモンにメラトニンがあります。これは性ホルモンの分泌を抑制する働きがあり、性ホルモンは乳がんや卵巣がんの罹患リスクに関係していることから、睡眠不足でメラトニン分泌が減り、乳がんリスクが上昇したのかもしれません。ただし、メラトニンががんを防ぐというはっきりしたエビデンスはありません」

 類似の研究として、英国のブリストル大学の37万人超のデータを解析したものがある。

 それでは、朝型の女性は夜型に比べて、乳がん発症リスクが低いとの結果だった。

 また、米国国立がん研究所(NCI)によると、運動は乳がん予防に役立つが、睡眠時間が短いとかえって乳がん発症率を高めるとのこと。

■がんリスク40%増加との大規模調査結果も

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