睡眠時間が乳がんの危険度に関係 メラトニン分泌の減少が原因か

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 睡眠時間が短いとがんの発症リスクが高くなる理由の一つとして、睡眠時間の不足で、がんと闘う免疫細胞が減り、免疫機能が低下。逆に、がんを促進する慢性炎症、細胞ストレス、血管新生に関連する遺伝子に影響を与え、交感神経が過活動になり、副腎皮質から分泌されるホルモンのひとつ、コルチゾールが過剰に分泌されるーーと考えられている。

 ただし、睡眠時間が長すぎるのも良くないかもしれない。88~92年の5年間に、全国50地域で40~79歳の男女約11万人を対象にアンケート調査をし、さらに97年末まで追跡調査。生活習慣別の死亡率を分析した結果がある。

「男女とも睡眠7~8時間の群が最も死亡率が低く、これより短くても長くても死亡率が高くなるとの結果でした。特に9時間以上の睡眠の群はがんの死亡率が高く、1.2倍以上でした」

 ほどよい睡眠時間を確保しよう。

4 / 4 ページ

関連記事