ここで、体というチームをもとに肩の動きを考えてみます。たとえば可動性関節である股関節が硬くなってしまいました。本来、安定性関節である腰椎は、股関節が動かないのをカバーして無理に動こうとします。すると腰椎の上にある可動性関節である胸椎は、腰椎が安定しないのをカバーして無理に固まろうとします。
次は、肩甲胸郭関節、肩関節……と仕事を押し付けられ負担がたまり、ついには痛みにつながってしまいます。たとえ遠くの膝や足に問題が起きても、肩関節に影響が出ることがあるのです。
今回は、動くべきところはストレッチして柔らかく、安定すべきところは鍛えるトレーニングをまとめた動画(https://youtube.com/@user-dx6sn9kp8d)を紹介します。
遠回りでも全身の協調運動を高めていくことが、結局は五十肩を克服することにつながるのですね。
本稿は、山手クリニック・五十嵐郁弥先生からご指導いただきました。
五十肩を徹底解剖する