森先生は「美しい死」の中で、「国手」という言葉を書かれています。
「国手とは、おそらく、国を支えるという程度の意味でありましょう。これは上医、すなわち優れた医師は国を癒やすと言う言葉から生まれたものであり、『上医は国を治し、次は人を治す』と記されております」
医師に、しっかりした知識、教養、品位を求めているのです。森先生の「美しい死」にあるその言葉に、私にはとても到達しえない造詣の深さを感じました。
がんと向き合い生きていく