Dr.中川 がんサバイバーの知恵

お笑い芸人オガタ。さんが36歳で急逝…大腸がん若年発症の要因は?

ザ・ギンギンマルのオガタ。さん(左)/(ラフィーネプロモーションHPから)

 大腸がん検診は、2日分の便を採取する、いわゆる検便です。古典的な検査ですが、2日分の便を3年連続で調べると、大腸がんの発見率は理論上、97%。ほぼ100%近い正確さです。

 たとえ若年発症の大腸がんでも、早期に見つけて切除できれば、治りやすい。ステージ1の5年生存率は98%ですから。大腸がんの罹患数は約15万6000人。日本で最多のがんですから、これらのことは頭に入れておいて損はないと思います。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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