ドライアイの意外な原因は「水不足」ではない…実は「油分」不足だった

スマホの見すぎもドライアイ増加の原因

 アイラインなど化粧の汚れでマイボーム腺が詰まっている人もいる。化粧を落とすのとは別に、まぶたをよく洗うことが必要。目の中に入っても目が痛くならない、まぶたを洗う専用の「アイシャンプー」も販売されているので、これを使うのも手だ。

 炎症が起こっている場合は、アジスロマイシン点眼薬やテトラサイクリン系内服薬を用いる。眼科で処方される。

「どの眼科でも受けられるわけではありませんが、IPL(Intense Pulsed Light)やサーマルパルセーションシステム(Lipiflow)といった新しい治療もあります」

 IPLは光を当てて炎症を取り除く。サーマルパルセーションシステムは、専用の治療機器で眼瞼を温め圧迫する。自費診療のため費用はかかるが、その効果の高さから、定期的に受けるマイボーム腺機能不全の患者もいるという。

4 / 5 ページ

関連記事