家では、どうしようもなくなった時が心配です。がんが分かった時に、その時に早く申し込んでおけば……とも思いますが、その時は治すことが一番で、ホスピスはまったく思い浮かびませんでした。
夫は「病院の食事はもういやだ」とも言います。家では、病院ほど考えた体に良い食事は出せませんが、何が食べたいか、少しは希望の物を出してあげられるようにも思います。おかゆくらいは作れます。
洗濯や着替えなど、日常のことは大丈夫と思いますが、まったく動けなくなったらどうすればいいのか、そこが心配です。でも、先のことは分かりません。明日のことも、まして明後日のことは皆目分かりません。家に帰ったら、私ひとり、頑張るしかありません。そう、思っています。
病院で紹介されたケアマネジャーさんと相談しました。看護と介護と、私がどこまで出来るのか。分からないまま、それでも退院に向けて家の準備を始めました。
がんと向き合い生きていく