医療未来学者が語る 5大国民病のこれから

がんの診断・治療はゲノム医療と新世代コンピューターが個別化治療を実現する

新たながん治療法が次々と実用化されるだろう

「がんで失われた臓器や組織を再生する再生医療技術が進み、角膜、皮膚、軟骨だけでなく、いずれは腎臓や肝臓、心臓も再生できるようになるでしょう。がん患者はがんで亡くなるわけではなく、こうした重要臓器ががん細胞によって圧迫したり、機能を失ったりした結果として亡くなるわけで、臓器再生技術が進めばがんで亡くなる人の数はぐっと少なくなるでしょう」

4 / 4 ページ

奥真也

奥真也

1962年大阪生まれ。東大医学部卒業後、フランス留学を経て埼玉医科大学総合医療センター放射線科准教授、会津大学教授などを務める。その後、製薬会社、薬事コンサルティング会社、医療機器メーカーに勤務。著書に中高生向けの「未来の医療で働くあなたへ」(河出書房新社)、「人は死ねない」(晶文社)など。

関連記事