「長谷川式」と呼ばれるこの検査も、日本で非常によく用いられています。年齢、見当識、視覚性記憶、計算、逆唱など9項目で構成されており、30点満点で20点以下が認知症疑いとなります。MMSEにはある書字や図形模写は、長谷川式には含まれていません。
やはりスクリーニング検査なので、長谷川式だけで認知症を判断するのは不適切です。
MMSEも長谷川式も、現代はインターネットで調べればどんな内容かがすぐにわかります。認知機能低下が見られ始めていても、軽症だったりMCI(軽度認知障害)であれば、数値が高くなりがち。繰り返すうちに「学習」してしまうことも。
認知症かどうかを判断するには、より総合的な判断が必要です。
第一人者が教える 認知症のすべて