自宅には、介護ベッドが運ばれました。電動のエアマットで、マットの中の空気が少しずつ動いて褥瘡ができないように工夫されています。だんだん痩せてきて、着替えや体位変換などを手伝ってくださった看護師さんは「褥瘡もできていないし、皮膚もきれいで……」と言ってくださいました。
本人は孫に会えた時が一番の笑顔でした。週1回は、交代で息子と娘が来てくれます。
こうして穏やかに寝て、窓の外の様子を眺めている姿を見ると、この平穏な日がいつまで続いてくれるかと思いました。主人が好きだったCDの歌謡曲を流したりしています。
ケアマネジャーさんの手配で、先日は出張で散髪もできました。ひげもきれいに剃っていただきました。さっぱりした主人の顔を見て、やっぱり家に帰ってよかったと思いました。散髪は、住んでいる地域で違うらしいのですが、要介護3以上で市からの助成サービスがあります。
がんと向き合い生きていく