重症では手だてがなかった「円形脱毛症」にリウマチ治療薬が効果大

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 昨年発表された国際臨床試験のデータによると、オルミエントの服用を9カ月間継続すると、約40%の人の脱毛面積が20%(ウィッグを着用しなくても地毛で隠せる範囲)まで低下したことからも高い効果を期待できる。副作用は少ないとされているが、まれにヘルペスや鼻咽頭炎、コレステロール値の上昇がみられたとの報告もある。リスクについて事前に認識しておきたい。

■ウィッグの着用で精神的な問題を解決

 円形脱毛症は症状の増悪を繰り返すのが特徴なので、1カ月に1~2回ほど受診して、発毛するまで通院する必要がある。症状に合った適切な治療を行うと毛包の炎症が抑えられ脱毛の症状は改善していくので、根気強く治療を継続することが大切になる。

 ただし、必ずしも治療による症状の改善にこだわる必要はないという。

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