東洋医学を正しく知って不調改善

猛暑で参ってしまった…東洋医学における夏バテ対策は?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 胃腸(脾)は食べ物からエネルギーを生み出すところのため、暑さにより食欲が落ちて食事量が減ると、体の中でエネルギーを作り出せなくなります。結果疲れやすくなり、体がだるくなったりして、やる気が出ないなどの症状が出てくるわけです。

 そこへさらに、睡眠不足などが重なると熱中症のリスクも高まることになります。

 夏バテによるだるさにはツボ押しが有効です。膝から指4本分下のところで脛の骨の外側にある「足三里」や、足の裏の土踏まずの中央のくぼみにある「湧泉」がおすすめ。足三里は胃腸の働きを高め、湧泉は、その字が示すように、“ここを刺激すれば元気が湧いてくる”といわれるツボです。

 入浴時に足の裏をマッサージするように優しく押すとよいでしょう。 

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大橋理那

大橋理那

日本医学柔整鍼灸専門学校専任教員。はり師、きゅう師。

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