時間栄養学と旬の食材

【スルメイカ】朝に食べると体内時計をリセット 筋肉も増えやすくなる

低脂質高タンパクのスルメイカ

 また、スルメイカに含まれるタウリンは肝臓の機能を強化し、肝臓の中性脂肪排出やコレステロールの低減に役立つことがわかっています。特に、カレー粉などに入っている香辛料のターメリックを加えて一緒に取ることで、ターメリックに含まれるクルクミンがタウリンとの相乗効果で肝機能の強化に役立つことが期待できます。

 コラーゲンも多く含まれており、美肌効果にも期待が持たれています。コラーゲンの大部分は皮部分に含まれており、吸収率が高いため、コラーゲンも一緒に取りたい場合は、調理する際に皮をむかない方がいいでしょう。さらには、肝に含まれる酵母がビタミンAや亜鉛、鉄分などの有効成分をつくり出すという報告もあります。

 まさに旬のこの時季! スルメイカの豊富な栄養とおいしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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